プロ野球クライマックスシリーズ第一ステージは、
パリーグは日本ハム。
セリーグはDeＮＡが、
共に２連勝で最終Ｓに進出です。
15日から更に盛り上がります。
本日の一枚は、アートグレイス ウエディングコースト 東京ベイです。
新浦安の海辺に建つゲストハウス型婚礼施設です。
施主：BEST BRIDAL
設計者：石本建築事務所
竣工年：2005年（開業）
敷地面積：4,000坪
建築面積：地区計画で約3,000平米
延床面積：地区開発で約20,000平米
メインチャペル（アクアチャペル）は、
天井高 約12m、バージンロード24m、全面ガラス張り。
正面の開口部は海に面し、自然光を直接取り込む。
トラス架構＋大スパンガラス構造を採用しており、
柱の存在感を極力抑えて「光の軸線」を強調。
石本建築事務所が病院・学校・宗教建築などでしばしば採用する
「光による秩序軸（Axis of Light）」の典型例です。
また、設計上は一棟ではなく「邸宅単位」でゾーニングされています。
ファサードの連続性は保ちつつ、各邸に独自のアイデンティティを与えています。
2005年の開業後も、
各バンケットやチャペルが段階的に
改修・リニューアルされている点から、
当初から「モジュール単位での更新性」を
設計に組み込んでいたと考えられます。
構造と仕上げを分離し、
用途変更やデザイン更新に対応できる柔軟設計されています。
新浦安は景観形成重点地区＋臨海用途地域に指定されており、
建物高さ・色彩・外構計画に制限があります。
設計はそれを逆手に取り、
低層水平ライン＋淡色外壁＋植栽帯で周囲と融和させています。
都市的な“ショールーム型”結婚式場ではなく、
「都市の外縁における自然リゾート型婚礼空間」として設計されており、
建物群の中に都市（アプローチ）から
自然（海）へのグラデーションを持たせています。
訪れたこの日は、外観からの眺めのみでしたが、
後から調べてみると、様々な想いが詰まった施設であることが分かりました。
では、次回も読んで頂けると嬉しいです
