大相撲初場所、
大関豊昇龍が、巴戦を制し2回目の優勝。
場所後の横綱昇進が確実になりました。
2敗で単独首位だった金峰山は
三敗の王鵬に土を付けられ、
初の賜杯は逃しましたが場所を盛り上げてくれました。
本日の一枚は、国立劇場です。

東京都千代田区隼町にある劇場で、
独立行政法人日本芸術文化振興会が運営しています。
https://www.ntj.jac.go.jp/future/about//
基本設計 岩本博行ほか
実施設計 建設省営繕局
施 工 竹中工務店
延床面積 26,988平米
構 造 鉄骨鉄筋コンクリート造、鉄筋コンクリート造
規 模 地下2階、地上3階
竣 工 1966年
正倉院の校倉造りを基調とした外観デザインは、
歌舞伎などの日本の古典芸能を保存振興する建物の趣旨と
皇居前の日本的な景観と調和した演出となっています。
外装の校倉は、
プレキャストコンクリート構造材をそのまま意匠材として用いており、
古い木材の色に近い暗褐色の色彩は、
金属酸化物を沈着させるケミカル・ステイニング工法により着色されています。
岩本博行以外の劇場建築に携わった半澤重信のコメントから
当選案の外観は、白いあぜくら造りだったのですが、
白いあぜくらではすぐに汚れて美観を維持するのが難しい。
それに伝統芸能を観る劇場ですから、
落ち着きや重みも兼ね備えた風格が必要だという意見もあって、
設計者の岩本さんの案をもとに再検討して、
今の褐色のあぜくら造りに変更したのです。(取材 あぜくら会)
ホワイエ(ロビー)・舞台・舞台袖・楽屋等、
いずれも十分な広さが確保されています。
これは、観客にとっても、出演者にとっても、
スタッフにとっても親切な素晴らしい環境です。
https://www.ntj.jac.go.jp/future/memory/related/article_s2_10//
当時の各分野の第一人者の建築家の知恵が結集したエピソードが記されています。
現在、建て替えの計画が行われています。
皇居からの眺めの一つであるこの建物、
今のうちに目に焼き付けておこうと思った次第です。
では、次回をお楽しみに