12月8日、明治安田J1リーグ最終節が各地で一斉開催され、
ヴィッセル神戸が、湘南ベルマーレに3ー0で勝利し
クラブ史上初、J1リーグでは6クラブ目となる連覇を達成です。
おめでとうございます!!
本日の一枚は、東華菜館本店です。

京都市の北京料理店で、
本店は下京区の四条大橋西詰南側に建っています。
用 途 店舗
設計者 ウィリアム・メレル・ヴォーリズ
建築主 于修忠
階 数 地上5階
竣 工 1926年
エレベータは1924年OTIS製で京都府内最古、
神戸市の商船三井ビル、
松尾ビルのものとともに
日本に現存する最古級のエレベータです。
このエレベータは店員が操作する手動式で、
L字状に2箇所の出入り口を有しています。
シンプルなデザインの学校・教会建築を数多く残した
ヴォーリズ氏による商業建築は少なく、
その中でも当店は氏による生涯唯一のレストラン建築です。
特に玄関ファサードで印象的な
海の幸・山の幸等食材のモチーフは、
館内にちりばめられており、目を楽しませてくれます。
シンプルな直線と曲線を組み合わせた
天井や梁・腰板・扉の装飾が美しいのも特徴的。
また、建物に合わせヴォーリズ氏により設計された
調度品や花台も残っており、料理とともに楽しませてくれます。
1905年にアメリカから来日したヴォーリズは、
キリスト教精神に基づいて結核療養所の開設、
学校教育などの社会貢献活動を続けます。
太平洋戦争を前に多くの外国人が日本を離れるなか、
ヴォーリズは日本に帰化。
夫人の姓をとって一柳米来留(ひとつやなぎめれる)と改名。
「アメリカより来りて日本に留まる」という名前の通り、
83歳の生涯を終えるまで愛する家族と日本で過ごしました。
日本を愛した建築家が生涯唯一手がけたレストラン。
朝日を浴びている姿にその人の人生が映し出されているようでした。
では、次回をお楽しみに