パリ五輪が盛り上がっています。
連日のメダルラッシュ!!
初出場での金メダルもあれば、
惜しくもメダルを取れなかった選手もいますが、
それぞれにドラマがあり、感動が伝わります。
毎日の感動のドラマに感謝です。
本日の一枚は、福岡市美術館です。

福岡市の大濠公園にある美術館。
写真は、日本のモダニズム建築界の代表的な建築家
前川國男の作品が2019年にリニューアルされたものです。
<リニューアル時>
竣工:2018年9月
設計:梓設計
規模:地上2階建て
構造:RC造
延床面積:14,723平米
<新築時>
竣工:1979年
設計:前川國男
施工:戸田建設
規模:地上2階建て
構造:鉄筋コンクリート(PC)造
延床面積:14,723平米
https://www.fukuoka-art-museum.jp/about/architecture/
福岡市美術館の建物は、高さ12m、32m角の展示棟を4つ配置し、
その間をロビーや「エスプラナード」と
呼ばれる外部空間でつなぐ構成になっています。
前川國男の公共建築は、周辺環境に溶け込んでいます。
そっと置かれるようなイメージです。
ヴォリュームの在り方が、奥ゆかしいというか、
一周回って現代的なコンセプトを持っています。
タイルの色彩は不均一で、色ムラがあります。
信楽焼と常滑焼の風合い豊かなタイル。
これも前川氏が設計上こだわったそうです。
このタイルの改修には、相当な苦労があったようです。
また、外観デザインを印象付ける連続したアーチ形のファサード。
構造躯体そのままのカタチをファサードに表しながら、
内部まで貫通しています。
開館から40年が経ち(リニューアル時)、
大幅なリニューアルを経てもなお普遍的な魅力を放つ、
建築の意匠。皆さんも体験しては如何でしょうか?
では、次回をお楽しみに