大リーグの大谷選手は、松井秀喜氏の持つ
日本選手最多176号まで、あと一本。
このブログが読まれる頃には、記録更新されているかも。
本日の一枚は、遊就館です。
靖国神社境内に併設された同社の祭神ゆかりの
資料を集めた宝物館(博物館法の適用外)です。
発注者:宗教法人 靖國神社
構造:RC造、SRC造、S造 2棟
規模:地下1階 地上3階建
建築面積 5,175.79平米
延床面積 11,214.28平米
施 工:錢高組
竣工:2002年05月
遊就館の由来は、中国の古典、『荀子』勧学篇
「君子は居るに必ず郷を擇び、遊ぶに必ず士に就く」
から「遊」「就」を撰んだものです。
https://www.yasukuni.or.jp/yusyukan/
初代の遊就館は、イタリア人のカペレッティの設計によって
明治 14年(1881)に造られており、
明治初期の名建築として知られました。
関東大震災で倒壊した事を受け、
建築家であり建築史家であった伊東忠太(1867~1954)の設計で
昭和7(1932)年に完成しました。
いわゆる帝冠様式のひとつです。
写真は、2002年にリニューアルしたものです。
単に洋風建築に日本建築の屋根を載せた
「帝冠様式」と異なり、
伝統的な木造寺社の形を崩しても全体の調和をはかる和洋折衷で、
「近代東洋式」といわれています。
銅板葺きの緑の屋根、1 階外壁は白い花崗岩貼り、
2 階外壁には黄土色のリシン塗り粗面仕上げと、
独特の色合いが用いられています。
意匠は基本的に和風ですが、
細部に鬼の彫り物など東洋的な意匠を盛り込んでいます。
訪れたこの日は、お花見シーズンが終わる頃。
日本の歴史の哀愁を感じる季節でした。
では、次回をお楽しみに