第96回選抜高校野球は、
群馬県の健大高崎が3-2で勝利。
春夏通しての初優勝を果たしました。
大リーグと日本のプロ野球も開幕し、
野球の話題は盛りだくさんです。
本日の一枚は、三菱UFJ信託銀行本店ビルです。
新丸ビルの隣に建つこの建物。
名 称 三菱UFJ信託銀行本店ビル(旧:三菱信託銀行本店ビル)
所在地 東京都千代田区丸の内一丁目4-5
階 数 地上30階、塔屋2階、地下4階
建物高さ 最高部148.36m、軒高141.056m
敷地面積 8,100.00平米
建築面積 5,181平米
延床面積 109,714.04平米
構 造 S造、一部SRC造
用 途 オフィス、店舗
建築主 三菱地所、日本工業倶楽部
設計者 三菱地所設計
施工者 大成建設(三菱信託銀本店ビル)
清水建設(日本工業倶楽部会館)
着 工 2000年12月05日
竣 工 2003年02月28日
1920年(大正9年)に竣工した
日本工業倶楽部会館を
保存・再現しながら高層化したビルです。
日本工業倶楽部会館は関東大震災で被災しているだけでなく、
現代の建築基準法に適合しないことなどから、
そのまま保存することはできず、
一方で文化財であることから
可能な限りオリジナルな姿を維持することも求められたため、
新築されたタワー棟地下構築物の上に
免震装置を介して保存することとなりました。
工期やコストなどの問題から、
1/3を完全保存・曳家+2/3を新築・再現という形に収まっています。
日本工業倶楽部会館は、
1920年11月竣工当時、
地上5階、地下1階、延床面積8,612平米
の集会場・事務所ビルで、
建築主は社団法人日本工業倶楽部、
設計はファサードが横河工務所の松井貴太郎、
インテリアが橘教順・鷲巣昌、
施工は横河工務所直営で行われました。
外観はアメリカ式オフィスビルの形態に
ユーゲント・シュティルの意匠を加味した
大正建築のファサードが特徴的なセセッション様式で、
1階は石貼り、2階~5階はタイル貼りの煉瓦風の見た目をしていますが、
実は煉瓦造ではなく構造は鉄筋コンクリート造、
一部鉄骨造となっており、
外観は明治期の流れを受け継いで
煉瓦風の色合いをしたタイル、
テラコッタ(焼き物)を用いたものとなっています。
丸の内は現在では日本最大規模の超高層オフィスビル街となりましたが、
日本工業倶楽部会館は現代の超高層ビルに組み込まれても違和感のない、
街並みに溶け込んだ存在です。
高層ビル群の中に、溶け込んだレトロ調の外観に
爽やかな気分になったひと時でした。
では、次回をお楽しみに