大阪マラソン。
西山和弥(トヨタ自動車)が、
初マラソンの日本最高記録を更新する
日本勢トップの6位でフィニッシュ。
パリ五輪の代表選考会となる
マラソングランドチャンピオンシップ(MGC、10月)
の出場権も獲得しました。
本日の一枚は、千代田区立 麹町中学校です。

竣工 2012年9月
延床面積 12,260平米
構造 SRC造、RC造
階数 地上6階、地下1階
先進的なエコスクールとして整備されています。
また、地域の防災拠点に位置づけられ、
災害にも強く安全性が高い施設となっています。
2013年 第47回 SDA賞(D類 入選)
2013年 第7回 キッズデザイン賞
(子どもの未来デザイン 学び・理解力部門)
麴町地域唯一の公立中学校で、
「麹町中学校内申書事件」や「積木くずし」
の舞台として知られています。
「麹町中学校」の開校は終戦とほぼ同時期、
学制が施行された1947(昭和22)年春でした。
それ以来現在に至るまで、
政治の中枢である永田町に
最も近い公立中学校であり続けており、
付近に住まう政財界の重鎮やその子弟も、
かつてはこの学校に多く通っていたといわれます。
公立学校がエリート街道だったという時代もあり、
麹町中もその一角を占めていました。
「番町麹町日比谷東大」という言葉も、
昔から都内に住む人の間ではよく知られています。
千代田区に住み、
「番町小→麹町中→日比谷高→東京大学」と辿るのが、
かつてのエリートコースの代名詞でした。
公立校でありながら非常に設備が充実しています。
プールは屋内設置の温水プールで、
屋上には天然芝の広い庭園があり、
立派な和室や、最新設備を備えた会議室、
まるで大学のホールのような広い階段教室も備えています。
また、2014年に就任した工藤校長は、
子どもの自律を重視した教育改革に取り組み、
宿題廃止、定期テスト廃止、固定担任制廃止、
校則の自由化など、
従来「当たり前」とされてきたことを次々と覆しました。
そして2020年からは、越境入学の受け入れを完全に中止しています。
施設は地域に開かれ、区民の活動の場として提供されています。
防災拠点でもあり、開かれた場所でもあるのは、
公立校らしい機能が活かされています。
通称、麹中(こうちゅう)は、建て替えた今も名門です。
では、次回をお楽しみに