FIFA ワールドカップ カタール 2022
決勝トーナメントの決勝戦
アルゼンチンがフランスをPKの激戦の末に下しました。
フランスの史上3カ国目となる2連覇を阻止した
アルゼンチンは1986年のメキシコ大会以来となる36年ぶり3度目の優勝。
日本にとって、世界にとってもホントに素晴しい大会でした。
感動をありがとう。
本日の一枚は、静岡市議会議事堂(旧静岡市庁舎)です。
前回ご紹介した中村與資平の設計で、
静岡市の登録有形文化財となってます。
設計:中村與資平
施工:勝呂組
竣工:昭和9(1934)年
構造:鉄筋コンクリート造4階建て、地下1階
建築面積:1995平米
所在地:静岡県静岡市葵区追手町5-1
4階建ての上に2層の塔屋を重ね、
さらに望楼を置き、塔頂にスペイン風ドームをのせています。
この塔屋は、「あおい塔」と称されます。
このドームの色彩は、
静岡発祥の徳川家の家紋〔葵:あおい〕を掛けて
設計者の中村がこの色彩を選んだ、と言われています。
但し、そのデザインは和風の要素を一切排除したもの。
星形やジグザグ模様のタイルの模様や
周辺に付けられたバラエティーに富んだテラコッタは、
スパニッシュやイスラムの建築を連想させられます。
外壁は象牙色のタイル貼りですが、
窓まわり等随所にテラコッタ製の装飾が施されています。
また、内部の議場のステンドグラスは、
静岡市出身のステンドグラス工芸家・小川三知(おがわさんち)の甥
小川三樹(おがわみき)が図案を制作しています。
エキゾチックでスマートな旧市庁舎は、
これからも町の生きる文化財として息づいています。
では、次回をお楽しみに