第104回全国高校野球、夏の甲子園は本日が決勝。
東北勢として初の優勝を狙う仙台育英か、
3回目の出場にして、大阪桐蔭、近江を破り、
初めて決勝に進んだ下関国際か。
両者とも応援しています。頑張れ~!
本日の一枚は、国立代々木競技場です。
通称:代々木体育館。
1964年竣工のこの建物、60年近く経過しても、
全く色褪せない斬新さを感じるダイナミックな建物です。
収容人数 13,291人 (第一体育館)3,202人 (第二体育館)
設計者
丹下健三都市建築研究所(建築)
坪井善勝研究室(構造)
井上宇市研究室(設備)
施工清水建設株式会社(第一体育館)株式会社大林組(第二体育館)
建築面積 25,396平米(第一体育館)5,591平米(第二体育館)
延床面積 132,398平米
階数地上7階、地下1階(第一体育館)地上1階、地下1階(第二体育館)
高さ 40.37m(第一体育館)42.29m(第二体育館)
着工 1963年2月 竣工 1964年9月
1964年(昭和39年)の東京オリンピックの
開催に備えて建設された国立代々木競技場は、
同大会のサブ会場として使用されたもので、
メインアリーナとなる第一体育館では競泳競技が、
(本館、または「代々木オリンピックプール」ともいう)
第二体育館(別館)ではバスケットボール競技が開かれました。
また,2021年(令和3年)に行われた
2020年東京オリンピックではハンドボールの、
2020年東京パラリンピックではバドミントンと車いすラグビー
の競技会場となりました。
更に詳しい歴史詳細は下記に。
https://www.jpnsport.go.jp/yoyogi/sisetu/tabid/278/Default.aspx
前代未聞、史上初となる吊り構造への挑戦。
丹下健三が、選手も観客もすべての人が熱中し、
一体感を追求した結果の屋根を吊構造にする設計。
構造設計を支えたのが、当時構造の第一人者の坪井善勝です。
丹下か求めた一体感は、突貫工事でも発揮されました。
工期が500日ほどしかなかったにもかかわらず、
スタッフも、施工会社の関係者も、寝る間を惜しんで取り組んだ。
と記されています。
https://www.tangeweb.com/project/kokuritsu/
私が、ここでアピールしたい個所は、競技場へ向かう歩道の石畳。
丹下都市建築設計が大切にしているメンテナンスの大切さが表れています。
完成当時はけっこうでこぼこしたものだったそうです。
その後、バリアフリーの考えが浸透し、
石を1枚1枚剥がしてグラインダーで平に削って張り直されています。
削り過ぎると風合いが損なわれるので、
丹下健三がめざした雰囲気を残しながら丁寧に削っています。
これからも活用されつづける生きた建築として
整備していくことが大切だという想いが伝ってきます。
では、次回をお楽しみに