大相撲名古屋場所、
序盤は荒れ模様でしたが、
中日を過ぎてトップは横綱照ノ富士。
大関陣も何とか盛り返してきています。
本日の一枚は、文化のみち二葉館です。

愛知県名古屋市東区にある展示施設。
福沢諭吉の娘婿で「電力王」と呼ばれた実業家福澤桃介と
日本の女優第1号である川上貞奴が、
1920年(大正9年)から1926年(大正15年)までの
6年間を共に暮らした旧邸宅です。
設計者 あめりか屋
施工 あめりか屋
建築主 福沢桃介
建築面積 372.52平米
延床面積 498.72平米
階数2階
構造木造一部鉄筋コンクリート造
屋根切妻、寄棟、素焼和瓦、いぶし和瓦
ひときわ目立つオレンジ色の洋風屋根、
ステンドグラスの光がこぼれる大広間、
そして落ち着いた伝統的な和室―
―東洋と西洋の文化が溶け合った大正ロマンの香り高い館が、
名古屋城から徳川園にいたる
「文化のみち」の拠点施設として甦りました。
https://www.futabakan.jp/index.html
創建当時は、文化のみちエリアの北端、東二葉町にあり、
2000坪を超える敷地に建てられた和洋折衷の建物は、
その斬新さと豪華さから「二葉御殿」と呼ばれ、
政財界人や文化人の集まるサロンとなりました。
設計は、当時新進気鋭の住宅専門会社「あめりか屋」に依頼し、
建物内部に驚くべき電気装備が施される一方、
貞奴の好みも至る所に取り入れられました。
当時の写真と川上貞奴の関係者への聞取りを検証しながら、
試行錯誤を繰り返して行い、
内部のデザインや確証のない部分に関しては、
同時期の「あめりか屋」の類例等を参考にしました。
創建当初の建物が残されていた中央の2階建部分は文化財に準じた復原を行い、
失われていた洋館部分は資料に基づいた推定復元です。
訪れたこの日は、この文化のみちを歩きながら、
江戸時代から明治、大正、昭和に至る
建物を楽しみながら、近代産業の担い手になった人たちに
想いを巡らすことが出来ました。
では、次回をお楽しみに