大相撲夏場所は、中日を終えて荒れております。
横綱照ノ富士は3敗目。
優勝争いの先頭は、2敗の平幕5人。
上位陣頑張れ!
一方、大リーグは大谷選手が、メジャー100号HR。
松井、イチローに継ぐ3人目で日本人選手としては最速。
また、250奪3振100HRはベーブルース以来。
おめでとうございます。
本日の一枚は、日証館です。

設計:横河工務所(横河民輔)
施工:清水組(清水建設)
竣工:昭和3(1928)年
構造:鉄骨鉄筋コンクリート造り7階建て
東京証券取引所の北側、日本橋川沿いに建つ大型のビルです。
この地には、明治21年(1888)渋沢栄一邸が建設され、
自宅や事務所として使用していましたが、
関東大震災で罹災、昭和3年(1928)、
東京株式取引所により現在の日証館が建設されました。
重厚な意匠の証券会社が立ち並んだ
日本橋兜町の雰囲気を今に伝える建物です。
外観とともに内装も良く維持管理され、残存度が高いです。
古典様式風の三層構成、入口と最上階のアーチ窓の対比など、
優れた外観意匠となっています。
証券取引所を集めた集合ビルであり、
平面構成等に特徴があるますね。
歴史的建造物としては珍しく、
日本政策銀行による不動産評価でゴールド評価を得ています。
昭和21年(1946)に証券取引所ビルが米軍に接収されたため、
約3年間、取引所取引に代わる集団取引がこの日証館で行われたことがあり、
戦後は最多で35社の証券会社が入居するビルとして
証券業界の歴史を担ってきました。
以前、日証館の1階エントランスには「赤石」が飾られていたのですが、
この「赤石」は、渋沢栄一が縁起石として自身の住まいに置き、
生涯大切にしていたもの。
今は、兜町の新たなランドマークとなるKABUTO ONEに設置されています。
渋沢栄一の想いが、今も所々に散見される兜町界隈です。
では、次回をお楽しみに