東京五輪2020。10日目にして、日本の金メダルは17個。
前回東京大会を超える数となりました。
番狂わせの結果がある一方、史上初の快挙もあり、
選手の皆さんに勇気をもらいます。
頑張れ!ニッポン!
本日の一枚は、鳩山会館です。

文京区音羽にあるこの建物、ビルが立ち並ぶ通りから急坂を上ると、
都心とは思えない静かな空間に建ってます。
鳩山一郎の住居として建てられたのが、1924年。
関東大震災の翌年になります。
設計者は、岡田信一郎。大正・昭和初期に活躍した建築家で、
東京府美術館、歌舞伎座、明治生命館などの設計で知られています。
当時としては珍しい鉄筋コンクリート造。
イギリス風の外観ながら、中に入ると、
引き違いのはき出し窓など、西洋館にあるはずがない細工も。
部屋と部屋とを仕切る大きな折れ戸を開け放つと、
二つの応接間と食堂とサンルームのすべてが
一つの部屋のようにつながってしまう。
その造りはまるで和室の続き間のようです。
この建物を舞台に戦後政治が繰り広げられました。
1995年に大改修を行い記念会館の機能と集会機能を
兼ね備えた会館として、使用されるようになり、
大広間は、懇親会、披露宴、撮影所として
活用されるものとなっています。
鳩山家の人々は70年間、4世代にわたり住み続け、
そして今もなお保存され、活用されています。
バラが自慢の庭園からこの建物を眺めた時、
一郎が唱えた友愛の精神を感じた次第です。
では、次回をお楽しみに