先週から東京五輪、始まりました。
早くも日本勢のメダルラッシュが続いています。
昨日は、柔道の阿部一二三選手と阿部詩選手の
兄弟同日金メダル獲得は日本で初めて。
新競技のスケートボード男子ストリートは、
堀米雄斗選手が初代王者に。
大会三日目にして、金メダルの数が、中国に継いで2位。
テレビの画面が足りない状況です。
本日の一枚は、東京カテドラル聖マリア大聖堂です。

https://cathedral-sekiguchi.jp/
1899年に木造ゴシック様式の建造物が
最初に建てられていましたが、
1945年の東京大空襲で焼失し、
戦後は物資不足のため
しばらく聖堂が再建されることはありませんでした。
それでもドイツ・ケルン大司教区の支援を受けながら、
完成したのがこの建物。
丹下健三の代表作で、前回東京五輪の頃、
1964年に建設された作品です。
HPシェルを使って非常に近代的な形態と構造を持ち
その当時の建物とは思えない程の洗練されたデザイン。
一見すると、キリスト教の教会であるとは思えない外観ですが、
建築そのものの頂部が十字架型をしており、
キリスト教建造物であることを明示しています。
また、日本の伝統が取り入れられた動線になっています。
一般的な教会建築のように直接教会の入口に向かうのではなく、
「ルルドの洞窟」に向かって歩くようにし、
そこから転回して「東京カテドラル聖マリア大聖堂」の
入口に入る動線が用いられています。
これは日本の伝統の通り鳥居や山門をくぐって
参道を歩みながら徐々に気持ちを整え、
それから「本尊」に相対するといった方法を取っており、
建物本体の記念碑性だけでなく「場」の力によって
聖性を生み出すことが目標とされた結果です。
教会の祭事に欠かせないパイプオルガンは巨大で重厚感があります。
荘厳で神秘的な教会。
設計者、丹下健三の葬儀もここで行なわれました。
では、次回をお楽しみに