大相撲名古屋場所、千秋楽結びの一番は、
横綱白鵬と大関照ノ富士の全勝対決。
激しい睨み合い、激しい立ち合いの末、
白鵬が7場所ぶり45度目の優勝を果たしました。
6場所連続休場後の進退をかけた場所に
見事な復活優勝を果たしました。
東京五輪までは頑張る。という目標の大会が、
今週始まります。
本日の一枚は、世田谷美術館です。

https://www.setagayaartmuseum.or.jp/about/museum/
世田谷区の砧公園の中に1986年に開館したこの美術館、
傾きのある壁や波形の曲線など
自然的なデザイン・モチーフが多用されています。
設計者 内井昭蔵
施工者 清水建設株式会社 村本建設株式会社 株式会社儘田組
所在地 東京都世田谷区砧公園1-2
構造RC造
敷地面積19,000平米
建築面積4,882平米
延床面積8,222平米
階数 地下1階 地上2階 塔屋1階
施工期間1984年3月 ~ 1985年11月
芸術を心の健康を維持するもの」として位置づけ、
日常生活と芸術をつなぐ場が提供されています。
内井昭蔵氏は、設計に際して3つのコンセプトを設けました。
一つ目は「公園美術館」
建物をブロック化し、それを分散配置させることで
自然の中に溶け込ませるように意図されて、
緑溢れる砧公園と、世田谷美術館という人工物の建築は、
お互いが調和し合うように共存しています。
二つ目は「生活空間化」
大きいテーマとして「健康な建築」を掲げ、
形への拘りよりもコンセプトを体現させる建築を目指し、
ディテールを大事にして作られています。
生活と美術がいわば地続きになり、
双方向に影響を及ぼすような作用をもたらす場となってます。
三つ目は「オープン化」です。
展示というスタイルもいろいろ。多様な表現。
そういうものに対応したものをつくっていくことを重視し、
「みる、学ぶ」という役割にくわえて、
区民が「つくる」機会をも提供できるようになってます。
世田谷美術館では、開館以来、音楽会やダンス公演をはじめ、
さまざまなプログラムを開催されています。
コロナ禍の昨年は(2020年7~8月)、
展示無しの状態で「建築自体」を見せる
「作品のない展示室」展が行われました。
私が訪れた日は、炎天下ではありましたが、
砧公園には家族連れが集い、
現代美術の展示のほかにも、
市民ギャラリーで近隣の方々の作品も展示されてました。
この建物の存在が「都市の鍼治療」であることを実感した次第です。
では、次回をお楽しみに