大相撲九州場所、上位陣の休場が相次ぎ、
波乱のスタートかと思われた場所でしたが、
終わってみれば、横綱白鵬が、千秋楽を待たずして、
4場所ぶり43回目の優勝。
但し、年間最多勝は、朝乃山。
力士の実力差が拮抗しています。
本日の一枚は、高尾山の飯縄権現堂です。

高尾山薬王院が寺院の中心ではありますが、
この飯縄権現堂は華麗さにおいては山内一。
壁面に施されている見事な彩色彫刻は見事で、
昭和27年に東京都の有形文化財に指定されています。
本殿の建立は江戸時代の享保14(1729)年。
拝殿と幣殿は宝暦3(1753)年、
文化2(1805)年に大改修がなされ、
昭和40(1965)年に大修理、
平成10(1998)年に再び大改修が行われています。
飯縄権現(いづなごんげん、いいづなごんげん)は、
信濃国上水内郡(現 長野県)の飯縄山(飯綱山)に対する
山岳信仰が発祥と考えられる神仏習合の神です。
一般に戦勝の神として信仰され、
足利義満、管領細川氏(特に細川政元)、
上杉謙信、武田信玄など中世の武将たちの間で盛んに信仰されました。
特に、上杉謙信の兜の前立が飯縄権現像であるのは有名です。
拝殿正面には注連縄が下げられており、
壁面には道教の神仙思想に見られる仙人の像が彫り込まれ、
正面には大きな香炉が座り、その両脇には天狗がいる。
神様ならどちら様でも大歓迎といった
日本人の宗教観を表しているようです。
訪れたこの日は、紅葉真っ盛り。
登山者、ランナー、家族連れ、外国人観光客、と
神々が混在する不思議な雰囲気を一層強めていました。
では、次回をお楽しみに