大相撲九州場所は、
小結貴景勝がトップを守り切り優勝。
貴乃花部屋が消滅し転籍したばかりで頑張りました。
おめでとうございます。
本日の一枚は、日光金谷ホテル、大谷川から望む別館です。

先週に引き続きの話題です。
前回ブログの通り元々「金谷カッテージ・イン」を開業、
その後本館は、1893年(明治26年)建築途中のまま放置されていた
「三角ホテル」を買収し、「金谷ホテル」と名付けて開業しました。
その後、1936年(昭和11年)の地下を掘り下げて
総2階から総3階に増築するという大改造など、
これまで数回の増改築を行っています。
創業者の金谷善一郎が東照宮に勤めていたこともあり、
お膝元のホテルらしい極彩色の彫り物、
格天井、天井画など工芸的装飾品など、
東照宮のイメージを随所にちりばめています。
想像上の象や眠り猫もあります(似てます)。
別館は、1935年(昭和10年)に新設された
木造一部RC造3階建て。設計は久米権九郎。
文化遺産オンラインにて、
「外観は真壁造に見せ,屋根は八棟造風に賑やかにつくる。
久米権九郎設計になる和風建築で,
構造は組立柱等を用いた久米独自の耐震木構法による。 」
とあります。
そして彼は、金谷ホテル別館設計の1年後に、
軽井沢万平ホテルを設計。
またここ別館は、箱根宮の下の「富士屋ホテル・花御殿」と、
兄弟の建物と言われています。
金谷ホテル別館を建てた金谷眞一の弟正造。
正造は富士屋ホテルに婿入りし山口正造となり、
富士屋ホテルの3代目社長になった人物です。
日本のクラッシックホテルを代表する、
「日光金谷ホテル」・「富士屋ホテル」・「万平ホテル」には、
こんな繋がりがあります。
日本のクラシックホテルを望みながら、
タイムトラベルを感じた次第です。
では、次回をお楽しみに