春の甲子園は第90回記念の大会。
3日目昨日の日曜日は
満員通知が出されたのは、
選抜大会では30年ぶりでした。
冬季オリンピック、パラリンピックに続き、
高校野球も盛り上がってます。
本日の一枚は、旧岩崎邸です。
上野公園不忍池から近いこの場所は、
越後高田藩榊原家の中屋敷、
明治初期に牧野弼成(旧舞鶴藩主)邸となり、
1878年に三菱財閥初代の岩崎弥太郎が
牧野弼成から邸地を購入した場所です。
洋館、撞球室(ビリヤード室)の設計はジョサイア・コンドル。
お雇い外国人として来日したイギリスの建築家で、
今の東京大学建築学科の教授として
辰野金吾らを育成しました。
後に、民間設計事務所を開設し、
数多く設計しましたが、残された建築物が少ないのは、
関東大震災にて崩壊した為です。
現存したのは、岩崎家の依頼で木造建築にした経緯や、
東京の空襲を免れたことに依るものです。
それぞれの建物の見どころは、下記のHPに記されてますが、
https://www.tokyo-park.or.jp/park/format/view035.html
太平洋戦争後、GHQに接収されて、洋館の内装等が
損なわれているのは誠に残念。
洋館2階建ては531平米、撞球室1階建ては138平米、
現存の和館319平米(往時は550坪、今の5倍ほど)は、
当時の最も有名な棟梁、大河喜十郎と言われています。
洋館の方が何かと見どころが多い箇所が多いですが、
和館の建築費は、洋館の倍の費用(推定今の50億円程)と言われ、
長大で良質な木材がふんだんに用いられ、
継ぎ目のない棟梁の技術が残されていました。
この時代の財閥の拘りの贅沢さを感じた次第です。
では、次回をお楽しみに