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古いものも美しい
品質管理Vol.56
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昨日は、高校サッカーとラグビーの決勝が行われ、
何れも多くの観客が訪れてました。
特にラグビーは、準決勝の時点で、
観客動員数が11万人を超えて過去最高。
東京五輪に向けて期待される選手が大勢いるようです。
本日の一枚は、横浜税関庁舎です。

設計は、大蔵省営繕管財局で
施工は戸田組、現在の戸田建設です。
SRC造で、地上5階(改修後7階)と塔屋
緑青色のドームがシンボルで、
「クイーンの塔」として親しまれています。
神奈川県庁本庁舎がキングの塔、
横浜開港記念会館がジャックの塔
で「横浜三塔」です。
エキゾチックな庁舎には、「ロマネスク」などの
西欧建築様式が混在し、
それをベージュ色の磁器タイルが優しく覆っています。
また、正面玄関にある表札は、
庁舎新築当時の大蔵大臣高橋是清の直筆だとか。
1961年に横浜マリンタワーができるまで、
横浜税関庁舎は横浜港で一番高い建物でした。
関東大震災以来、
今もその品質が保たれる外装と内装。
建設当時とこれまでの運用管理の賜物だと
思い至ります。
100年近く経過して尚美しさを保つ建物。
斬新な建物もいいですが、
やはり愛着の沸く建物もいいものです。
今では夜のライトアップが、
当時になかった形で
見る者を楽しませてくれます。
では、次回をお楽しみに