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祝:2014年
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明けましておめでとうございます。
年末年始のお休み、皆さん如何だったでしょうか。
今年で第90回を重ねる箱根駅伝。
終わってみれば、東洋大学の圧勝でしたが、
それまで、5大会連続の2位に甘んじていて、
今回の箱根駅伝には全員の思いが結集し、雪辱を果たす結果となりました。
その大会の最優秀選手賞、金栗 四三(かなぐり しそう)賞も
同大学のアンカー大津選手が受賞。
その金栗杯は、2004年の80回大会から贈られるようになったものです。
金栗氏は「マラソンの父」とも言われ、
日本人初のオリンピック選手であり、
山田敬蔵氏や円谷幸吉氏、君原健二氏といったマラソン選手の育成者として、
そして箱根駅伝の創始者の一人として知られています。
金栗四三杯は、この金栗氏の功績にちなみ、
氏の出身地である熊本県玉名郡春富村(現・和水町)から
箱根駅伝の最優秀選手に贈られています。
その金栗氏のエピソードとして、
オリンピック史上最も遅いマラソン記録があります。
明治45年のストックホルムオリンピックで、
レース途中で日射病で意識を失って倒れ、近くの農家で介抱され棄権。
しかし、棄権の意思がオリンピック委員会に伝わっておらず、
「競技中に失踪し行方不明」として扱われていました。
それから54年後の1967年(昭和42年)3月、
スウェーデンのオリンピック委員会から、
ストックホルムオリンピック開催55周年を記念する式典に招待され、
四三氏を記念式典でゴールさせることになりました。
そのタイム、54年と8ヶ月6日5時間32分20秒3。

今回の一枚は、東京湾から臨む初日の出です。
今年の関東地方の元旦の天気は快晴で、
水平線から昇る朝日をはっきりと拝むことが出来ました。
日本古来の宗教感にあった
「全てのものには神様が宿り全ての現象は神様によってもたらされる」
という自然神信仰にその起源があるとされています。
日々の日の出を拝むということが古くから行われており、
太陽神が宿ると考えられて早朝の日の出に向かって
無病息災と豊作を祈願する習わしがありました。
特に元旦の朝の日の出は「ご来光」といって、
新年の年神様が光り現れる(降臨)と信じられ
「初日の出」と称して尊び、
今年一年間が良き年であることを祈るという習慣があります。
そのご来光。山頂の日の出の意味に使われて、
もともとは御来迎(ごらいごう)と書いて、
山頂近くの雲に自分の影がうつされると、
色の付いた光の輪を背負った
仏の像に見えることをいったもの。とのこと。
ご来光の意味を振り返り、
改めてありがたみを感じる次第。
また、箱根駅伝人気の一因に
富士山を望み駆け上がる様が、
山岳信仰を思わせる要素もある。とか。
今年も皆様のご多幸を祈っております。
では、次回をお楽しみに