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この時期の節電
省エネVol.97
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スポーツの秋、野球が熱いです。
大リーグのア・リーグ優勝決定戦では、レッドソックスがリーグ制覇。
上原選手が、日本選手初となるリーグ優勝決定シリーズMVPとなりました。
救援投手のMVPが、10年ぶりの快挙だとか。
日本のプロ野球もセリーグは、巨人が日本シリーズ進出を決め、
パリーグは、楽天が大手をかけています。
今日の一枚は、こちらです。何だか分かりますか?

今年、2月に竣工した有名なビルです。一見普通のオフィスビルのようですが、裏から見た、歌舞伎座タワーです。地下で東銀座駅と直結している木挽町広場はにぎやかな売店や食堂が並び、ロビーではお祭りの屋台のようにお弁当から雑貨までいろんなものを買うことができます。観劇のメインとなる客席は、1階の柱が取り払われ、座席も一回り広くなりゆったり座れるサイズになっています。歌舞伎座タワー5階には、屋上庭園とともにギャラリーが設けられています。
この歌舞伎座ギャラリーは、観劇しない方でも入館可能。
ちょっとの時間で歌舞伎の世界観を楽しむことができるようになっています。
地上29階、高さ137.5m、
設計は三菱地所設計と隈健吾建築都市設計事務所の共同設計です。
読売新聞では、隈健吾氏の設計上の苦労話が掲載されていました。
「建築家の個性よりも型の継承を優先することに、当初は迷いもあった。」
「関係者と話し合ううちに、数百年の蓄積を持つ歌舞伎は、
建築家の論理で変えられる世界ではないと分かった。
『自分』が消えていくような感じがありましたね」とのコメント。
世界で活躍する有名建築家も、
日本の伝統文化の建物の設計には、多大な苦労があったのですね。
見逃せないネタとしては、
このビルはDBJ Green Buildingプラン認証のプラチナを取得。
これは、省エネルギー・再生エネルギーの利用といった環境性能に加え、
快適性、安全性、周辺環境への配慮を5段階の認証を付与するもので、
プラチナは最高ランクの認証です。
改築前の面影を残しながら、様々な思いが凝縮して、
省エネ、快適性、安全性の配慮が行われいることを
思いつつビルの後ろ姿を眺めてしまいました。。
省エネは、夏や冬の電気等のエネルギーを消費する時期が気掛かりですが、
年間を通した省エネは、中間期の秋・春も大事です。
この時期は、如何に外気を取り入れるか、
或いは外気をなるべく制御して冷暖房費を削減するか、
空調機の性能が問われる時期でもあります。
秋こそエネルギーの見える化で、使用量を観察してみては如何でしょう?
では、次回をお楽しみに