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ユーモアのセンス今昔
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学校の夏休み到来と共に夏の甲子園のシーズンがやってきました。
全国各地で甲子園出場校が決まっています。
お馴染みの名門高校や最近出てきた強豪校等様々です。
今年の夏も感動の名場面にワクワクです。

本日の一枚は、筑波神社です。
以前、ここの大鳥居を掲載しましたが、今回は神社の写真です。筑波神社の本殿に上がっていくと、さあさあお立ち会い、ご用とおいそぎの無い方は、ゆっくりと聞いておいでお馴染みの「ガマの油」の口上が聞こえてきます。落語の演目にも「ガマの油」があり、その口上の方が世間に出回っている印象です。
今では本来のガマの油の製法では作られていない、とのこと。
一匹の蝦蟇の耳下腺・皮脂腺から取れる分泌物を固めた蟾酥(センソ)は、
毒薬で、戦後は規制のため今ではセンソ入りの油は存在しません。
伝説によると筑波山の住職が、蝦蟇(がま)に似ていて、
戦傷者の手当てに使った陣中薬が良く効いて評判となり、
もてはやされ、後々『ガマの油』として有名になった。とされています。
但し、口上では、さもありなん、というキーワードが幾つか出てきます。
この口上で出てくる四六の蝦蟇(がま)とは、前足に4本、後足に6本の指があり、
口上では、その奇形を鏡で見て油汗を出す(これがセンソ?)というもの。
この指の本数も実際には一般的なもので、決して奇形ではないらしいいのですが、
実際にガマにストレスを与えると耳線からある種の粘液を出すのは本当のようです。
センソ自体は近年の研究で薬効が確認されていますし、
ガマからセンソの成分も出るとのこと。
http://blog.tpa-kitatama.jp/index.php?itemid=78068
当時としては、庶民が喜ぶエッセンスが盛り沢山。
このような口上は、事実を探求するのではなく、
話の筋を楽しむのが一番のようです。
仕事の上では、事実認識の違いや、センサー表示の一寸した狂いから、
トラブルや不具合が生じることに悩まされてつつ、
信頼線の高いサービスを提供しようと日々努力を重ねているつもりですが、
ガマの口上からユーモアを感じる余裕も欲しいものです。
では、次回をお楽しみに