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神輿の背に
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東京浅草の「三社祭り」は、昨日が最終日でした。
東京スカイツリーが開業して初めての開催で、
過去最高の178万人の人出だったそうです。
この三社祭り、
正和元年(1312)から三社の神話に基づき船祭が始められたと云われています。
http://www.asakusajinja.jp/sanjamatsuri/yurai.html
更に遡り、浅草寺の始まりは、
浅草寺縁起によれば、
今から1372年前、西暦628年(推古天皇の36年)3月18 日に、
漁師が網の中に発見した観音菩薩の尊像を土地の文化人であった方が、
自宅を改めてた寺が始まりだそうです。
http://www.sanja.jpn.org/sanja/
浅草三社の「セイヤ、セイヤ」はこの祭りお決まりの掛け声ですが、
この掛け声の歴史は意外に新しく、
20年前からとも戦後の1960年頃とも言われています。
その意味は、「勢や」だとか。
セイヤともソイヤとも聞こえてきますが、
ソイヤには、「一緒に添いなさいよ!」という呼び掛けの意。
元々、神輿を担ぐときは、昔の江戸っ子も「ワッショイ」でした。
「ワッショイ」は朝鮮語の「ワッソ・来た」に由来し、
神さまが「来ました!」ということの他に、「和を背負 う、和一処」の意味もあるそうです。
昨今「ワッショイ」の掛け声を耳にするお祭りが、少なくなった、とも言われてますが、
私の町内会では、今も「ワッショイ」で神輿を担いでいます。
昔は、神輿自身が、目線から上の存在だったのですが、
現在の都心の神輿の風景は、
スカイツリー等、タワーを背にした風景が主になっています。
今や日本のあちこちに、タワーが溢れかえっています。
気になって調べてみますと、「全日本タワー協議会」なるものが、
昭和35年4月に設立されて、全国を4つのブロックに分けて活動していました。
http://www.japantowers.jp/
この協議会では、観光・展望目的の塔が主になっているようですが、
今では、様々な建物から展望が楽しめるようになっています。

そして、見回すとタワーに属すると思われる高層建造物が至る所に林立しています。
自宅からもスカイツリー、タワーマンション等々の塔があちこちに存在しています。
本日の一枚は、自宅近くのタワマン。
今年も様々なタワーを背に神輿を担ぐ季節がやってきました。
伝統と近代化のマッチングに皆様は何を感じることでしょう。
では、次回をお楽しみに