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タワマン社会学
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体操の全日本選手権では、内村航平選手が史上初の6連覇。
昨年末に2ヶ月も故障で休んでいたにも関わらずの優勝はやはり、実力か。
昨日の女子ゴルフの国内メジャーは、
ベテラン(36歳)の茂木宏美選手が優勝。
本人にとってもメジャー制覇は初。
日本勢の優勝は4年ぶりだとか。
外国勢に押されていた昨シーズンに比べ、
今年は、新人の台頭やベテランの頑張りもあり、
話題満載の女子ゴルフツアーです。
先週話題にしたタワーマンション。
今週のアエラにも記事が掲載されていました。
その記事では、
そのタワマンに住む人々の暮らし方、マンション内での階層社会、
地域開発の功罪等について記されたいました。
兎に角その数に驚かされます。
2011年までに、1,209棟がすでに完成し、
更に2012~2016年に200棟が完成予定です。
2016年には全国で1,497棟、その戸数41万戸に上ります。
その大半が首都圏で58%を占めます。
1,000戸を超えるマンションもあり、
その地域にに対する影響もかなりのものです。
タワマンに住む方々の特徴で、
煩わしい近所付き合いを望まない傾向にあるようですが、
そのマンションのメンテナンスをどのように行うか等、
管理会社だけに任せでは難しい面もあるのではないかと心配になります。
震災を機会に、地縁に無関心ではいけない、
と気づいた方々も多く存在することも記載されていました。
下町に住んでいて、同じマンションの付き合い、
町内会の付き合いが当たり前の暮らしの人間からすると、
タワマンの社会に異常な感覚に思えますが、
実は今の日本を反映している象徴的存在なのかもしれません。
元々超高層ビルは、地震時以外にも揺れの問題や電波障害、ビル風等々、
様々な問題点が指摘されつつ、普及してきました。

以前、風洞実験で、ビル風に関わる研究にも関わったことがありましたが、
その当時はあまりはっきりした事が分かりませんでした。
当時、近隣説明の目的が主で、
ビル風に対して近隣補償費があまり払われなくなってから、
その後、その重要性も低下したものと思われます。
しかしながら、今後人々の悩みやコミュニティーへの関心が高まり、
日照、風邪、建物の揺れ等の単なる人々の生活に影響を及ぼす事が、
人間の心理面にも大きく影響していることが研究されるようになるかもしれません。
本日のこの一枚の写真、
「この林立するマンションの風景を見て、どうに思うか?」
今後、こういう心理テストが出てくるかもしれない、
と思いつつ湾岸の景色を眺めています。
では、次回をお楽しみに