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配電設備
省エネVol.57
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プロ野球、交流戦に入ってジャイアンツが好調。
連勝が10でストップしたものの、
現在2位と好位置につけています。
男子プロゴルフは、42歳の藤田選手が優勝。
ツアー13勝の内、40代で7勝。
20代、30代と年を重ねる毎に
優勝回数が増えているのは
中高年にとって励みになります。
今回の写真は、ビル内の変電施設。
6kVから100/200Vの家庭用電圧に変電する
大きなトランスが並んでいます。
電力会社立会いの下、拝見しました。
非常に危険ですので、皆さんご注意を。
雑談ですが、
42Vあれば人は死ぬそうです。
(シニボルトって言います)
ところで、配電線の電圧、
昔は3kVだったのご存知でしょうか?
「配電系統における絶縁設計」
東京電力株式会社配電部 監修:電気書院
によると以下の通りかかれています。
「昭和30年代より行政指導によって
15か年という長期の計画の下に、
6kV方式が全国において本格的に実施され始めた。」
とのこと。
電力会社による研究報告昭和20年代から行われていたようなので、
かれこれ60年以上昔の話になります。
高電圧化の要因は、経済性にあったようですが、
電圧を2倍にすれば、配電線容量が4倍になるということで、
急激な需要増に対応すべく昇圧が推し進められたようです。
変電施設にはそれなりの費用がかかるので、
工場内に3kVが残っているところもある。とか。
オール電化やエアコンの大型化に伴い、
家庭用配電線でも電圧が高電圧化されている世の中です。
それぞれの家庭や企業で発電する動きも加速しています。
これまで、発電と配電は電力会社から消費者への一方通行でした。
それが現在では、太陽光や風力の発電設備の急増に伴い、
多数の広く分散した消費者側の小規模発電装置からも
大量の電力が供給されるようなっています。
そこで問題なのは、
太陽光・風力発電が天候に左右され、安定しない点です。
そのため電力会社は、
地下や地上の配電線に流れる電気の区間ごとの
電力品質(電圧、電流、位相角など)を
常に監視・調整する必要があります。
そこで電力会社は、
配電ネットワーク内の電圧変動を自動監視しています。
スマートグリッドの普及にはこのような技術が必須となってきます。
配電する施設でも「見える化」が今まで以上に大事になってきたお話でした。
では、次回をお楽しみに