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今年の締め括りに
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プロ野球日本シリーズは、最終戦までもつれ込み
ソフトバンクの優勝で決着がつきました。
落合監督は、有終の美を飾ることは出来ませんでしたが、
前評判を覆す善戦に感動しました。
ボチボチ忘年会の計画も多いかと思います。
とある協会の宴席で話題になった手締めについて
神輿を担ぐ東京下町の方々の説で、
一本締めは、日頃会えない間柄で再開を期して行い、
三本締めは、いつも会っている間柄で行う。
という意味合いで使い分けているとか。
そこで気になって決着に因んだ手締めにつきまして、
そもそも、「手締め」のルーツは、
日本の神話に最古の文献があり、
古事記の「国譲り神話」で、
天照大神から出雲の国を譲るように言われた
大国主命(おおくにぬしのみこと)が
長男の事大主神(ことしろのみこと)に返答を求めた所、
柏手を打って承知したという神話から、
柏手を打つことが物事が落着することになった、とのこと。
「手を打つ」は現代用語でも決着の意味です。
主催者が「イヨオーッ」の掛け声の後、
「チャチャチャン」「チャチャチャン」「チャチャチャン」「チャン」と
手を打ちながらの「三,三,三,一」のリズムで、
三が三つあるので合計九、
これに最後の一の点を重ねると丸(まる)という字になり、
「丸くおさまりました」という意味を表しています。
なお、最初の「イヨオーッ」は「祝おう」から転じた言葉。
三本締めとは、
この一本締めを三回繰り返すことです。
一本目は主催者に、
二本目は来客に、
三本目はこの行事に、
それぞれ向けたものという説があります。
一丁締めが、「イヨオーッ」「チャン」。
一丁締めは一本締めと誤まって言われることが多いようです。
(手締めの研究から)
http://park22.wakwak.com/~kozu5-2/hiroba-05/04.10.31ohta.html
全国各地には大阪の「手打ち(手締めの意)」
をはじめ、独特の手締めがあります。
伊達政宗ゆかりの「伊達の一本締め」は、
三国一の武将たらんとする政宗の夢の実現の祈願を込め、
三国一の三と一を掛けたもので、
よー パパパン
よー パン
ちなみに、私の地元福岡では
「博多手一本」という締め方があります。
イヨー:シャン シャン
まひとつ:シャン シャン
よてさん:シャ シャン シャン
(よてさんは「祝うて三度」)
博多っ子純情の作者、長谷川法世さんの、
博多一本締めの映像をご参考に。
http://www.youtube.com/watch?v=EKuJXEMOP90
皆さんの今年の忘年会の締め方は如何でしょうか?
では、次回をお楽しみに