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エコ住宅を訪ねて
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大型の台風12号による大雨近畿、中国地方など広い範囲で続き、
各地で甚大な被害がおこっています。
特に近畿地方では、台風が通過した後でも豪雨が続いて、
多数の死者・行方不明者が出ています。
その近畿地方で、
日本の伝統建築物が数多くある京都。
最近、仕事の関係で西日本に行くことが多くなり、
時間があれば寄ってみたい建築物があります。
建築家・藤井厚二の設計により彼の自宅として
建てられた実験住宅。(1926年完成)
聴竹居(ちょうちくきょ)
http://www.chochikukyo.com/index.html
今から80年程前に建てられたものですが、
一般公開されだしたのは、ここ数年のようです。
伝統的な日本の木造デザインと、現代的なデザイン、
プランニング、環境に配慮した住宅。
和洋折衷建築の集大成といえる戦前の代表的木造建築物
として京都府の観光名所としても紹介されています。
特に興味をそそるのが、
彼が大学で建築設備を担当していたせいか、
日照や換気などの工夫が多く見られ、
気候風土に適応することをとても重視していた点です。
この実験住宅でも夏季の高温多湿の影響を防ぐことを主に考えられ、
開放的で対流の起こる”一屋一室”の考えを展開している、とのこと。
節電・省エネに関わる者としては、必見。
そして、この聴竹居がある大山崎町にあるのが、
千利休の国宝茶室「待庵」
侘びの理想を具現化したかのような僅か2畳敷の渋い茶室。
藤井厚二もこの「待庵」には、脱帽だったようです。
大山崎町に立ち寄った際は、この2か所、
次回、京都に行く際には、是非、立ち寄りたいスポットです。
既に、ご覧になっている方、その際の感想等お聞かせください。
では、次回をお楽しみに