**************************
今こそ節電効果を見直そう
省エネVol.41
**************************
お盆明けの猛暑が過ぎて、週末から急に涼しくなりました。
先週までお盆休みの方も多かったと存じますが、
今週からまたはりきって参りましょう。
先週の猛暑が、電力使用率が厳しい時期だったと思われます。
先週、関西電力で電気予報が90%以上の日もありましたが、
結果は85%程度だったり、
電力予報の正確さに疑問が残る印象を受けました。
後になってから、
一般家庭の電力需要の見込みが大きかった。
東京電力、東北電力、関西電力間で、まだ融通できる電力があった。
等々の情報を目にしました。
一般家庭や企業における節電の施策は数多く紹介され、
多くの方々が実施しておられます。
その結果、猛暑が続いた今年の夏において、
今のところ大規模停電が起こることなく暑さのピークを過ぎようとしています。
そして、改めてそれぞれの節電の取り組みがどの程度効果があったのか、
検証する必要があることを感じます。
概ね昨年に比べて、電力使用量を削減することが出来たのでしょうが、
弊社がご支援した企業では、
建物によって節電効果が思うように得られなかった現象も起こっています。
その原因については、今後の分析が肝要ですが、
今後更に効果的に省エネ・節電を実施するには、
その建物のエネルギー消費の「見える化」が肝要です。
今年の夏の節電の取り組みでは、とにかく思い当たる施策として、
照明を消す、空調の負荷を下げる(なるべく消す)。
エレベータの使用台数を減らす。
等が多かったようですが、我慢する要素が多かったり、
生産性に疑問が残る取り組みもあったのではないでしょうか。
例えば、
節電するつもりで電灯の間引きを行ったが、
試算上の効果が得られなかった。
空調の設定温度を上げたが、生産性に疑問が残った。
結局、お客様のクレームにより設定温度を戻した。
深刻な問題としては、熱中症の患者数です。
6月1日から7月上旬までに、
全国で約8000人の熱中症患者が病院に搬送され、
この数は昨年の患者数の3倍、
死亡者数は19名で4倍、と言われています。
大規模停電回避は出来たものの、
このような弊害は無視することは出来ない事態です。
来年も今年以上の取り組みが必要なのか。
も含めて今後は、より効果的な施策、
より続けられる施策が必要となることと思われます。
エネルギー過剰消費社会からの転換を迫られる中、
只、我慢するだけでなく、
賢い取り組みが求められます。
これからが将に「見える化」の取り組みが肝要です。
では、次回をお楽しみに