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25%削減の近道
見える化Vol.9
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今回で101回目の情報発信、4月を迎え新たな年度を迎えました。
新たな思いで新期スタートに望まれている方も多いかと存じます。
先週の気になる2つの記事から
【<経団連>自主節電 ピーク時の需要25%減】
日本経団連は、夏場のピーク時の電力需要を25%程度抑えるため、
業界や企業に対し自主的な節電計画を7月から実施するよう
求める方針を固めました。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110401-00000023-mai-bus_all
大規模停電の回避は大命題ですが、
操業スケジュールを立てにくい計画停電への不満もあり、
計画停電回避に向け、業界や企業ごとの自主節電計画づくりが本格化しています。
もう一つの記事は、
【電力使用制限令、ピークを抑制 冷房集中の昼間狙う】
今夏に予想される東京電力管内の電力不足で、
評判の悪い計画停電を回避する策の一つとして、
菅政権が電気事業法27条に基づく
電力使用制限令を発動する方向になりました。
http://www.asahi.com/special/10005/TKY201104020351.html
経済界側から、
「強制的な措置を発動してもらった方が調整しやすい」
との声を反映したもののようです。
「輪番操業」案も浮上する中、
夏休みが稼ぎ時の業界は将に死活問題。
そもそもピーク時の25%減の定義は、何なのか。
戦々恐々の感の企業も多いかと思います。
以前から【見える化】の重要性には触れて参りましたが、
最近の「見える化」の取り組みで電力消費削減につながった例を紹介します。
そこは、都内のある商業施設で年中無休の操業を行っています。
昨年暮れから、弊社のファマボット+はやぶさ(施設管理と計測装置)により、
状態監視を行って省エネに取り組みました。
実際の空調負荷の時々刻々の状態を確認することによって、
無駄な使用時間を発見したり、
省エネに反する空調機器の機能が働いていることが
次々に発見され、運用変更を行いました。
また、照明ではLED照明の採用やその他の対応によって、
2月の同月前年比が22%削減を実現しました。
昨年暖冬であったことを考慮すると予想以上の効果が得られました。
更に分析を進めることによって25%削減が見えてきました。
営業時間の短縮や照明を落とすことなく、
25%削減は可能です。
25%削減の近道は、やはり【見える化】からと痛感した次第です。
では、次回をお楽しみに