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エネルギー計測の目的
省エネ Vol.11
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先週末はお花見シーズンのピーク。
関西から関東にかけてほぼ満開だったようです。
このブログもお蔭様で、49回目
(次回は何と50回)を迎えることが出来ました。
皆さんに感謝です。
前回に続き省エネシリーズ、第11回目です。
省エネに限らずですが、見える化の重要性に何度か触れてきました。
ご自身の健康管理をする上で、健康診断が大事であるように、
建物の維持管理でも建物の運用状況を「見える化」
しておくのはとても重要なことは既にご理解いただいていると思います。
では、どこまで「見える化」できていれば良いのか。
明確に認識されている方は、どの位いらっしゃるのでしょうか。
ビルの中には、元々様々な計測機器が搭載されています。
最も基本的なものが、電気メーターや水道メーターです。
建物のエネルギー消費を把握するには、
先ずはこのメーターから読み取れます。
計測には、目的に応じてその計測対象や計測点数等が変わります。
ここで、大きく目的別に分類すると、
1)運転監視目的
2)設備管理目的
3)エネルギー消費削減目的
運転監視目的は、建物内の空調等が作動しているか否かが判断できる計測で、
電気メーター等で判断可能です。
設備管理目的は、空調パッケージ等に設置されているもので、
その設備自体がどのような状態で運転されているか把握できます。
そして、エネルギー消費削減目的になると、建物内の執務環境等が、
どのような状態であるか、温度、湿度、CO2濃度等室内でも
足元や天井近くのそれぞれの状態を計測する必要があります。
設備管理目的でも、温度、湿度、CO2濃度等が計測されていますが、
エネルギー消費削減目的に適用できるか否かは、
その測定点の場所や数の妥当性を検証する必要があります。
勿論、運転監視目的の計測であっても、使用者がそれを意識するだけで、
使用料の削減に繋がることもあります。
但し、その後更に削減するには、その目的に応じた計測が必要になります。
読者の方の中には、そこまでの計測を行うには、
その為のコストがかなり高いと懸念される方もいらっしゃるかもしれません。
そこには、やはり投資対効果を試算する必要がありますが、
その為にもビルの省エネ診断等から始めることを日々お勧めしています。
以上、如何でしたか?
では、次回をお楽しみに